「車を売るか?売らないか?」
これまで車を生活の足として、また趣味や楽しみとして乗ってきた人にとって、このような決断を下すには、それなりの覚悟や思い切りが必要です。
いざ売ったものの、後々「売るんじゃなかった」と後悔したくありませんよね。
この記事では、車を売るか、売らないか、迷っているあなたが決断できるよう、大きく3つのケースに分けて解説していきます。
目次から、あなたに当てはまるケースに飛ぶこともできますよ。
Contents
決断が難しい!車を売るか迷う3つのケース
今の車を売ろうか、売らないか迷っている方は、大きく分けて以下の3つの理由のどれかに当てはまるのではないでしょうか?
- 車を維持する経済的な余裕が無くなってきた
- 車の使用頻度が減る生活スタイルに変化した
- 車の買い替えを検討しているが、タイミングに迷っている
それぞれ、どのようなことを考慮して、車を売るという決断を下せるでしょうか?
一つずつみていきましょう。
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【CASE1】車を維持する経済的な余裕が無い
多くの方が、車にかかる維持費に頭を悩ませて、売ることを検討しています。
会社のボーナスが減ってきている、新居の住宅ローンが家計を圧迫している、子どもが大きくなり学費がかかる等、様々な理由によって車を維持することが難しくなってきます。
実際、1台の車を維持するのに年間どれほどの費用がかかっているのでしょうか?
車の維持費は年間50万円
結論から言いますと、多い人なら車の維持費に年間約40〜50万円程度かかっています。
以下が維持費の内訳です。
- 税金…自動車税、重量税
- 保険…自賠責、任意
- 整備メンテナンス…車検、オイル、タイヤ、etc
- 駐車場代
- ガソリン代
では一つずつ見ていきましょう。
①税金
毎年払う必要があるのは、自動車税(軽自動車税)です。これは、毎年4月1日の時点で車を所有している人に課される税金です。これは車の排気量によって税額は決まっており、一番安い軽自動車で10,800円、普通車は29,500円〜111,000円かかってきます。
車検毎に払う必要があるのは、自動車重量税です。これは、車重に対して課税される税金です。エコカー減税対象車なら100%〜25%免税されます。条件によって異なりますが、軽自動車なら10,000円以下、一般的な普通車なら10,000円〜25,000円程度かかってきます。
②保険
車検毎に払う必要があるのは、自賠責保険です。これは、すべての車に加入が義務付けられている保険です。保険料は、2年分で約25,000円となっています。
万が一に備え、任意保険も払う必要があります。事故を起こして自分の車を傷つけてしまった場合、また大きな人身事故などを起こしてしまった場合のために加入しておく保険です。保険料は、運転者の年齢(20代や60代以上)・車種(高級車)・過去に事故を起こし保険を使ったことがある人・年間の走行距離が多い人などは高くなります。保険料は保険会社によって、またそれぞれの条件によって異なりますが、年間20,000円〜100,000円程度はかかってくる場合が多いです。
③整備・メンテナンス
車検は、新車を購入した方なら、まず購入から3年後に、以降は2年毎に受けなければなりません。費用は数万円〜100,000円程度はかかってきます。
オイル・オイルフィルター(エレメント)も走行距離に応じて交換が必要です。オイルは3000〜5000km毎に、または6ヶ月毎の交換が推奨されており、1回にかかる費用は約3,000円〜5,000円ほどかかってきます。オイルフィルターはオイル交換2回に1回の頻度での交換が推奨されており、1回にかかる費用は約1,000円〜3,000円ほどかかってきます。
タイヤも擦り減ってきますので交換が必要になってきます。タイヤは性能によって値段にかなりの差があります。海外製なら1本2500円くらいの物もありますが、高いものなら1本50,000円以上する物も存在します。工賃も店によって異なりますが、1本約3,000円ほどはかかってくるでしょう。
その他にも、経年によるブレーキパットの消耗や、ワイパーゴム交換、また安全に乗るために定期的な検査を受ける際にも費用はかかってきます。
④駐車場代
賃貸住宅やマンションなら駐車場代が必要になってきます。地方なら月に1台5,000円以下で借りれる所もありますが、都心になると月に1台50,000円ほどかかる場合もあります。
⑤ガソリン代
ガソリン代もかかります。こちらも走行距離や、車の燃費、使用する燃料の違い(軽油orレギュラーorハイオク)によって差はあります。あまり車に乗らない人なら、月3,000円程度ですが、通勤で使用したり週末は旅行やレジャーに出かける頻度が多い人は、月20,000円程度かかってくる場合もあります。
車を手放すならこれらの費用が全て無くなりゼロになります。
また車を売るなら、その売却金も手に入ります。
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維持費の少ない車への乗り換えも検討
「経済的に苦しい。でも車は必要!」という方は、維持費の少ない車への買い替えを検討してみるのも選択肢の一つです。
例えば、今普通車に乗っているなら、軽自動車に買い替えるという方法があります。車の排気量に応じて、毎年自動車税を支払っています。普通車なら29,500円〜111,000円の範囲でかかっています。一方軽自動車なら、軽自動車税は10,800円となり安くなります。
燃費の良いエコカーに買い替えるという方法もあります。例えば、燃費が20.0km/Lのハイブリッドカーと、燃費が10.0km/Lの車とガソリン代を比較してみましょう。
年間走行距離10000km、レギュラーガソリン140円/Lで計算しています。
ガソリン代比較(年間) | |
燃費 | ガソリン代 |
20.0km/L | 70,000円 |
10.0km/L | 140,000円 |
年間で70,000円も違いが出てきます。
同じ車種でハイブリッド車とガソリン車の新車本体価格を比較した場合、約40〜50万円程、ハイブリッド車の方が高くなります。
この場合、燃費だけで本体価格の差額をカバーすることはなかなか難しいです。
もしハイブリッド車を購入するなら、状態の良い中古車を狙う方が良いでしょう。
【CASE2】車の使用頻度が減る生活スタイルになった
これまでは車が絶対に必要だったが、引越し・転勤・転職・結婚・子どもが社会人になった等の理由で、車の使用頻度が減ったまたは必ずしも必要では無くなった、ということもありますよね。
交通インフラが整っているなら売ってしまうのもあり
大都市に引っ越したり、通勤手段がマイカーから電車に変わった場合、車を持っておく必然性は下がるでしょう。
大都市なら電車やバスといった交通インフラがかなり整っています。車がなくても、近所のスーパーに徒歩や自転車で行くことも可能となります。
むしろ車がある方が、高額な駐車場代を毎月支払わなければなりません。
この場合、自分の生活パターンを確認し、もし車を使わなくても生活できそうなら、売ってしまうのもありでしょう。
最近は、身近な所にカーシェアリングステーション(例:タイムズカー等)が存在するようになってきました。必要な時だけ車を借りるなら、余計な維持費はかかりません。
車の無い生活のデメリットも考えよう
一方、車が無い生活のデメリットも考えておきましょう。
どこへ行くにも公共交通機関や徒歩、自転車での移動となります。気軽にぷらっとドライブすることはできません。
車でどこかに出かけたい場合は、いちいちレンタカーやカーシェアリングを利用する必要があります。
これを不便と考えるか、問題ないと考えるか、後悔しないためにも今一度検討してみる必要があります。
【CASE3】車を買い替えたいがタイミングに迷っている
車は今後も必要なので所有し続けるが、今乗っている車をいつ売ったら良いか迷っており、決断に悩んでいる、という方もおられます。
そうであるなら、以下のチェック項目を考えてみるのはいかがでしょうか?
✔︎ もうすぐ車検が近づいている
✔︎ 新車登録から13年目になる
✔︎ 自動車ローンの支払いが完了した
✔︎ 自分が今乗っている車が近々モデルチェンジする
ではこれらのチェック項目を一つずつ確認していきましょう。
もうすぐ車検が近づいているなら車検前に決断を
次に買いたい車が決まっており、かつ車検が近づいているなら、車検の前に車を売るのは良いタイミングと言えます。
車検費用は約10万円かかってきます。タイヤが擦り減っているなら車検時にタイヤ交換も必要となり、さらに費用がかかってくるでしょう。
車検前に売るなら、これらの費用は節約できます。
新車登録から13年目は自動車税・重量税がUP
新車登録から13年目になると、税金が上がります。
どれほど高くなるのか、以下の表にまとめていますので、参考にして下さい。
- 自動車税(年額)
13年を超えた場合の自動車税の負担額の違い | |||
排気量 | 12年以下 | 13年以上 | 上昇率 |
軽自動車 | 10,800円 | 12,900円 | 20% |
1L以下 | 29,500円 | 33,900円 | 15% |
1L超〜1.5L以下 | 34,500円 | 39,600円 | 15% |
1.5L超〜2L以下 | 39,500円 | 45,400円 | 15% |
2L超〜2.5L以下 | 45,000円 | 51,700円 | 15% |
2.5L超〜3L以下 | 51,000円 | 58,600円 | 15% |
3L超〜3.5L以下 | 58,000円 | 66,700円 | 15% |
3.5L超〜4L以下 | 66,500円 | 76,400円 | 15% |
4L超〜4.5L以下 | 76,500円 | 87,900円 | 15% |
※上記の軽自動車は、平成27年4月1日以降に登録されている場合の額です。
普通車なら15%、軽自動車なら20%高くなります。
そして、軽自動車で平成27年3月31日以前に登録されている場合、7,200円が13年後には12,900円となり、上昇率は約80%です。
- 自動車重量税(車検毎)
13年及び18年を超えた場合の自動車重量税の負担額の違い | |||
重量 | 12年以下 | 13年以上 | 18年以上 |
0.5トン以下 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
〜1トン | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
〜1.5トン | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
〜2トン | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
〜2.5トン | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
〜3トン | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
※エコカー減免適用車は上記の額とは異なります。
自動車重量税については2段階で負担額が上昇します。
13年に約39%、そして18年には約54%です。
この「13年目」というタイミングを迎えそうなら、その前に売るという決断をするのもありです。
また、登録年数に関わらず、自動車税は毎年4月1日の時点で車を所有している人に課税されます。それで、それまでの1〜3月上旬のうちに手放しておくなら、自動車税を支払わずに済みます。
一般的に車は1年を通して、3月が一番買う人が多い(販売店にとって売れる時期)です。それで、それまでの1月〜3月上旬までに手放しておきましょう。
自動車ローンの支払いが完了した
ローンを組んで車を乗っていたなら、ローンの支払いが完了すると、やっと名実ともに「自分の車」になります。
「自分の車」なので、売るか売らないかは、自由に選ぶことができます。(注:ローン中でも車を売ることは可能ですよ。)
ローンを一生懸命に払い続けてきたわけですから、引き続き乗るというのもありです。
逆に、新しく欲しい車があるのなら、買い替えするのもありです。
その際は、今の車はいくらで売れるのか、車の購入に当てられる貯金額はいくらか、再びローンを組む必要があるか、といったことをしっかり考慮して決定しましょう。
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自分の車がモデルチェンジしそうなら早めに決断を
車は古くなるにつれて価値は日々下がっていきます。なので、次に買いたい車が決まっているなら早めに売る決断をした方が良いです。
また、例えば今乗っている車が近々モデルチェンジをする場合も、早めに売る決断をした方が良いです。なぜなら、新しいモデルが発売されると多くのユーザーがそちらに買い替えます。すると、今までのモデルは「旧モデル」となり必然的に価値が下がってしまいます。
なので、車を売るならモデルチェンジの前に売っておいた方が良いでしょう。
車を高く売るベストな方法
車を売る際、「ラクだから」といってディーラーの下取りで済ませていませんか?
この方法ですと、大きく損をしている可能性があります。
車を高く売るためのポイントは以下の3つです。
- 車は下取りよりも買取の方が高く売れる
- 車買取一括査定を利用し、複数の買取店に査定してもらう
- 査定額を比較し、最高額を提示した買取店に売る
ディーラーは新車を売ることが一番の仕事であり、買取のプロではありません。一方、中古車買取店は買取のプロです。
そして、買取店の中にも地元密着型の小規模の店から、全国チェーンの大手買取店まで、様々です。
車買取一括査定を利用すると、最大10社の買取店に査定してもらうことができます。
査定額を比較し、あとは最高額を提示した買取店に売るだけで完了です。
どうせ車を売るなら、高く売りたいですよね。高く売れたなら、住宅ローンの返済に使ったり、新しい車の購入資金にあてたり、家族で旅行に出かけたり、使い方はあなた次第、自由に使うことができますよ!
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まとめ
今回は、車を売るか売らないか、決断する上で考えるべき点をみてきました。
- 経済的に車の維持が難しいなら、売るか維持費の安い車への買い替えを検討
- 車の使用頻度が減っているなら車を売るのもありだが、デメリットもしっかり考えて
- 車検・自動車税・ローン・モデルチェンジといったタイミングを見極めて売る
後悔しないためにも、自分でまたご家族でしっかりと話し合った上で決断して下さいね。
そして、もし売るという決断をしたなら、車買取一括査定を利用して、複数の査定額を比較し、最高額で売りましょう!
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入力時間 | 30秒 |